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AWSに強い運用代行会社14選を比較|利用するメリットやデメリットを解説

2023.04.25

AWSはAmazonが提供しているクラウドサービスであり、サーバー環境の整備やシステム構築などができます。

AWSの導入を検討している方の中には、「初心者でも管理したり運用したりできるか不安」という方もいるでしょう。

そのような方には、AWSの運用代行会社への依頼をおすすめします。

本記事では、AWSに強い運用代行会社を14社紹介します。

そのほか、AWS運用代行会社を利用するメリットやデメリット、利用料金の目安をお伝えするので、AWS運用代行サービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

AWSの運用代行サービスの内容

AWSの運用代行サービスの内容

AWSの保守・運用代行

AWSの保守・運用は、AWSインフラストラクチャやサービスの継続的な運用と管理を指します。

保守・運用の目的は、システムの安定性や可用性を確保し、セキュリティリスクやパフォーマンスの問題を軽減することです。

AWSの保守・運用は、専門知識やベストプラクティスの適用が求められるため、経験豊富なエンジニアやAWSパートナーによるサポートが重要です。

AWS上のシステムの監視代行

AWS上のシステム監視は、リアルタイムでシステムの健全性やパフォーマンスを監視することです。具体的には、リソースの利用状況、ネットワークのトラフィック、アプリケーションの稼働状態などをモニタリングします。

監視ツールやAWSのサービスを活用し、指標やログ、アラートなどを収集・分析し、問題の早期発見や迅速な対応を行います。

またシステム監視は、障害やパフォーマンス低下の予兆を把握し、システムの安定性と可用性を確保するために重要です。監視データの分析により、インフラストラクチャの最適化や容量計画などの意思決定にも活用できるでしょう。

AWSの請求代行

AWSの請求代行では、AWSアカウントの料金請求と関連する業務を行ってもらえます。具体的には、AWSの料金計算や請求書の作成、支払い管理、コスト最適化の支援などがあります。

請求代行を活用することで、複雑な料金体系や請求手続きに関わる負担の削減につながるでしょう。正確な請求情報とコスト管理を確保でき、AWSの利用コストの可視化や予算管理の支援により、効果的なコスト管理が実現されます。

AWSの運用代行会社の選び方

AWSの運用代行会社の選び方

AWSの運用代行会社を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。

自社でできない部分を任せられる
24時間356日対応である
ニーズに合ったサービスを扱っている

AWSでシステム構築するものの、人手不足で対応できる人材が限られてしまうケースがあります。その場合には、運用代行会社に外部依頼するとすぐに解消できるでしょう。

また24時間356日対応のサービスを利用すると、業務時間外に起こったトラブルにも対応してもらえます。AWSのプロに頼めば、障害を確認してから10分以内には対応が開始されるでしょう。

ニーズに合ったサービスを扱っているか確認するには、まずAWS運用代行サービスのタイプや特徴を押さえておくことが大切です。タイプには、主にフルマネージド型・定型作業型・AWS特化型の3つがあります。

フルマネージド型は、インフラ全体の安定稼働に特化しているサービスです。インフラを丸ごと任せたい方に適しています。

定型作業型は、手順書をもとに作業を進めていくサービスです。ミスや抜け漏れなどのトラブルが少ない点がメリットですが、一方で柔軟な対応には向いていません。

AWS特化型は、クラウド活用を積極的に促進しているサービスです。AWS特化型の運用代行会社の多くがもともと開発代行会社であり、AWS上での新たなシステム構築もできます。

AWSの運用代行会社を利用するメリット&デメリット

AWSの運用代行会社を利用するメリット&デメリット

AWS導入を検討している方は、まず運用代行会社へ依頼するメリットを把握しておきましょう。運用を開始してからデメリットの壁にぶつかる恐れがあるので、デメリットも理解した上で運用代行サービスを利用してください。

ここでは、AWSの運用代行会社を利用するメリットとデメリットを紹介します。

メリット

AWS運用代行サービスを利用するメリットは、以下の通りです。

運用にかかる手間を省ける
日本円で料金を支払える
運用代行会社ならではの手厚いサポートを受けられる

AWS上でシステムを構築したりクラウド化が完了したりできても、その後の運用に手間がかかり人材不足が悪化するケースが考えられます。しかし運用代行サービスを活用することで、その手間を削減でき別の業務に時間を費やせます。

通常AWSでは、クレジットカード決済とドル建ての請求書払いしか対応していません。運用代行会社によっては、日本円でさまざまな支払方法に対応しているところがあります。

また運用代行サービスを利用しなければ受けられないサポートもあり、特にAWSを利用したことがない初心者は会社への依頼がおすすめです。

デメリット

AWS運用代行サービスを利用するデメリットは、以下の通りです。

カスタマイズの自由度が低い
AWSに詳しい人材育成が難しい

会社によっては、利用できるサービスが限られてしまいます。そのため、自社が思うように柔軟なカスタマイズができない恐れがあるので理解しておきましょう。

また運用全般を外部に任せると、AWSに携わる機会が自然と減ってしまいます。社内にAWSに詳しい人材がいなければ外部に任せることがおすすめですが、万が一自社で管理しなければいけない事態になった場合対応が難しいでしょう。

AWSの運用代行会社の料金の相場

AWSの運用代行会社の料金の相場

AWSの運用代行サービスを利用する際、導入や運用にかかる料金の相場を把握しておきましょう。

システムの規模によって料金が異なり、簡易システムで20万円〜、一般的なwebシステムで130万円~、顧客情報を扱う業務システムで400万円~が相場です。

運用代行会社の中には、プランやオプションで明確な料金を設定しているところや、見積もり結果によって料金が異なるところがあります。

予算内におさまるサービスを選ぶためにも、契約する前にしっかり見積もってもらうことが大切です。

AWSの運用代行会社14選

AWS
AWS(Amazon Web Services)の利用を検討している方は、AWSの運用代行会社へ依頼してはいかがでしょうか。

運用代行サービスを活用することで、運用や管理などの不安を払拭できるでしょう。

AWSの運用代行サービスを選ぶ際には、自身に合った会社に依頼するためにさまざまな運用代行会社を比較することが大切です。

ここでは、AWSに強い運用代行会社を14社紹介します。

シースリーインデックス株式会社

シースリーインデックス株式会社は、設計から構築のほか、保守まで一貫して任せられる会社です。

AWS導入に関する知識やサービスを多く提供しており、ヒアリングを行ってからそれぞれに合ったプランを提案しています。

またAWS資格を保有した専門のエンジニアが在籍しており、システムを構築したあとは動作検証してからリリースされるので、リリース後の不具合などの心配がいりません。

全営業がAWS資格を保有しているのも大きな特徴のひとつです。

クラスメソッド株式会社

クラスメソッド株式会社は、日本だけではなく北米やヨーロッパ、アジアなど世界にも拠点を構えている企業です。

AWSを使った構築支援や運用保守はもちろん、コストの最適化や請求代行サービスなども行っています。

またAWS資格保有エンジニアがサポートしてくれるので、AWSを利用したことがない方でも安心して相談できるでしょう。

株式会社ナレッジコミュニケーション

株式会社ナレッジコミュニケーションは、AWSの運用代行サービスを月額38,300円〜提供している企業です。

導入から運用までトータル支援しており、別途費用で請求代行サービス「ナレコムクラウドアシスト」を利用できます。

また24時間365日対応の有人保守対応サービスも扱っているので、セキュリティ面を重視したい方におすすめです。

クロス・ヘッド株式会社

クロス・ヘッド株式会社は、AWS社が認定しているアドバンスト・コンサルティング・パートナーです。

この運用代行会社では、AWSを利用した設計や構築、データの移行、運用、請求代行を依頼できます。

またAWS環境が適しているか診断できるサービスも提供しており、運用する上での課題を明確にしたあとはしっかりアフターフォローしてくれます。

株式会社スーパーソフトウエア

株式会社スーパーソフトウエアは、AWS総合支援サービス「CapsuleCloud」を運用している会社です。

相談窓口では、AWSに詳しいエンジニアが対応してくれ、疑問点や不具合があればその都度相談できます。

また自らAWSのサーバーに触れる必要はなく、運用の自動化が図れるので、サーバー管理やシステム構築などの手間を省きたい方におすすめです。

株式会社BeeX

株式会社BeeXは、AWSだけではなくさまざまなクラウドサービスの運用サポートを行っている会社です。

システムを構築する場合、調査や分析をしっかり行って綿密に準備し、テストやリハーサルを実施してから本番に移行します。

またすでに管理しているシステムがあっても、システム丸ごとクラウド化できるので気軽に相談すると良いでしょう。

株式会社テイジイエル

株式会社テイジイエルは、AWS Management Consoleを活用した保守・運用サポートを行っている会社です。

これまで業務効率化を図るためのシステムや、一般ユーザー向けのシステムなど、さまざまなシステムを構築してきました。

ただAWSの導入や運用をサポートするのではなく、顧客が抱えている人材不足やコスト面などの課題を解消できるよう全面的に支援してくれます。

株式会社ターン・アンド・フロンティア

株式会社ターン・アンド・フロンティアは、さまざまなジャンルの企業と取引してきた実績のある会社です。

運用から費用の支払いまで任せられ、クラウドに関する知識や勉強いらずでクラウド化を進められます。

AWSの運用代行サービスのほか、コンサルティング事業も行っているのでAWSの存在を知らなかったという方でも安心して依頼できるでしょう。

アイレット株式会社

アイレット株式会社は、マネージドサービスプロバイダとしての認定を受けている会社です。

24時間365日いつでも監視しているので、サーバー障害などのトラブルが起こってもその都度対応してもらえます。

AWSの運用のほか、設定の変更やバックアップ、リストア、サーバーのスケール調整にも対応が可能です。

JIG-SAW株式会社

JIG-SAW株式会社は、最短3日で監視体制を構えてAWSを導入できる会社です。

この会社では、定期的にアップデートを行ったり、障害が起こっているか解析したりするので、きちんと保守できているか不安な方に適しています。

またAWSの問い合わせ代行や最新情報の共有、セキュリティに関する情報の積極的な配信など、運用サポート以外にさまざまな観点から支援してくれるので安心です。

株式会社アールワークス

株式会社アールワークスは、30年以上の実績を持つ運用代行会社です。

オンプレミスやハイブリッド環境でのシステム設計もサポートしているので、顧客の要望に合わせて柔軟に対応してもらえるでしょう。

基本プランはシステムの監視や障害対応が可能であり、必要に応じてオペレーション代行や現地対応などオプションがつけられます。

株式会社シーズ

株式会社シーズは、AWS認定資格者であるエンジニアがサポートしてくれる会社です。

すでにAWSでのシステム構築を済ませている場合でも運用を任せられるので、AWSでシステムを構築したもののどのように運用していけば良いかわからない方に適しています。

またAWS lamda+S3ホスティングに代表されるサーバーレス化に対応しているので、ランニングコストの大幅削減を実現できるでしょう。

株式会社スカイアーチネットワークス

株式会社スカイアーチネットワークスは、アカウント発行から運用まで一任できる会社です。

基本パックには、アカウント発行や日本円での支払い、問い合わせサポート、AWS環境の最適化などのサポートが含まれています。

月額費用は、AWS利用料+AWS Business Support費用+この2種類の費用の10%です。初期費用はかからないので、導入費用を抑えたい方に適しています。

株式会社サーバーワークス

株式会社サーバーワークスは、2014年から継続して認定されているAWSプレミアティアサービスパートナーです。

クラウド専業企業の中で、唯一の東証プライム上場企業であり、顧客満足度も90%以上と比較的高いです。

スタッフの中には、「2021 APN Ambassadors」や「2021 APN ALL AWS Certifications Engineers」などの限られた方しか持っていないAWS公式の資格を持った方がいます。

AWSの運用を自社で行う場合はAWSサポートを活用しよう

AWSの運用を自社で行う場合はAWSサポートを活用しよう

AWSサポートは、専門のサポートエンジニアが技術的な問い合わせや課題に対して迅速かつ効果的に対応するサービスです。

サポートは電話、メール、チャットなどのさまざまなメディアで提供され、24時間365日利用できるオプションもあります。

AWSサポートは、インフラストラクチャの設計やトラブルシューティング、アーキテクチャのベストプラクティスの提案など、幅広い技術的な問題に対応します。運用代行会社に依頼せずに自社で管理する場合は、AWSサポートをフル活用するとよいでしょう。

またAWSサポートを利用する前に、どのような種類のサポートがあるのか知ることが大切です。ここでは、4種類のAWSサポートについて解説します。

引用:AWS Support プラン比較

デベロッパー

デベロッパープランは、AWSの各種サービスを試している方やテストを希望する方におすすめです。

営業時間内でのクラウドサポートアソシエーツへのWeb問い合わせが可能となり、主要連絡先1名で問い合わせ件数無制限です。

一般的なガイダンスの場合は24時間以内、システム障害の場合は12時間以内に対応してもらえます。

料金は、月額29USDと月額AWS使用料の3%の高いほうが適用されます。

ビジネス

ビジネスプランは、デベロッパープランにプラスアルファのサービスが加わったものです。AWSに本番環境のワークロードを持っている方におすすめのプランです。

クラウドサポートエンジニアへの年中無休の電話、Webでの問い合わせ、チャットの利用ができます。問い合わせ件数は無制限で、IAMサポートにより連絡先も無制限です。Slack上では、AWSサポートアプリケーションにアクセスすることもできます。

一般的なガイダンスの場合は24時間以内、システム障害の場合は12時間以内、本番システムの障害の場合は4時間以内、本番システムのダウンの場合は1時間に対応してもらえます。

また追加料金で、AWS Managed Services(AMS)にアクセスできるようになります。AMSを利用することで、クラウドの高度な運用スキルと能力で既存チームの補強が可能です。

料金は、月額100USD、または0USD~10,000USDに対し10%と10,000USD~80,000USDに対し7%、80,000USD~250,000USDに対し5%、月額AWS使用料のうち250,000USDを超える分に対しては3%の合計の高いほうが適用されます。

エンタープライズ On-Ramp

エンタープライズ On-Rampプランは、ビジネスプランにプラスアルファのサービスが加わったものです。AWSにプロダクション、またはビジネスクリティカルなワークロードを持っている方におすすめです。

一般的なガイダンスの場合は24時間以内、システム障害の場合は12時間以内、本番システムの障害の場合は4時間以内、本番システムのダウンの場合は1時間以内、ビジネスクリティカルなシステムのダウンの場合は30分以内に対応してもらえます。

プロアクティブなガイダンスを提供し、プログラムやAWSエキスパートへのアクセスを調整するテクニカルアカウントマネージャーが設けられています。

また年に1回、アプリケーションに基づくコンサルティングによる評価とガイダンスを行います。

料金は、5,500USDまたは月額AWS使用料の10%の高いほうが適用されます。

エンタープライズ

エンタープライズプランは、エンタープライズ On-Rampプランにプラスアルファのサービスが加わったものです。AWSにビジネス、またはミッションクリティカルなワークロードを持っている方におすすめです。

AWSアカウントチームのキュレートによる優先順位付けされたレコメンデーション

一般的なガイダンスの場合は24時間以内、システム障害の場合は12時間以内、本番システムの障害の場合は4時間以内、本番システムのダウンの場合は1時間以内、ビジネスやミッションクリティカルなシステムのダウンの場合は15分以内に対応してもらえます。

また追加料金で、AWSインシデント検出と対応へのアクセスが可能です。AWSインシデント検出と対応は、選択したワークロードの24時間365日の積極的なモニタリングとインシデント管理が実現します。

指定のテクニカルアカウントマネージャーがシステム環境を事前に監視し、最適化を目的にプログラムやAWSエキスパートへのアクセスを調整できます。オンラインのセルフペースラボの利用も可能です。

料金は、15,000USD、または0USD~150,000USDに対し10%と150,000USD~500,000USDに対し7%、500,000USD~1,000,000USDに対し5%、月額AWS使用料のうち1,000,000USDを超える分に対しては3%の合計の高いほうが適用されます。

こちらの資料では、AWSの導入を検討されている方へ向けて、AWSの基礎知識から構築ステップ、よくある質問まで、最低限押さえておいた方が良い情報をまとめております。

もし、今AWSによるWEBサービスの構築や設計をお考えの方は下記の資料を確認しながら、AWSの特性や自社にマッチしているかをご確認ください。

まとめ

AWSを利用したことがない方やクラウド化に詳しくない方は、AWS運用代行サービスの活用がおすすめです。

運用代行会社の中には、24時間365日監視体制を採用しているところや、日本円でのさまざまな支払方法に対応しているところがあります。

通常のAWSでは受けられないようなサポートが充実しており、AWSへの問い合わせ代行やAWS環境の診断サービスなどさまざまです。

ただし、運用代行会社に運用を一任すると、社内でAWSに詳しい人材を育成するのが難しくなってしまいます。

このようなデメリットも踏まえた上で、クラウド化を目指している方やAWSの運用に不安がある方はぜひ運用代行サービスの活用を検討してみてください。